秋のニャ菓子怪談
こんにちは、ショショウです。
今日は予告通りニャ菓子怪談をお送りします。猫関係の怪談です。今回は本当かどうか真意は不明な話です。
では、いきましょう。
「お寺の猫」
これは私が高校生の時の話です。この頃は学校が終わればすぐに友人とどこかに遊びに行き、家になかなか帰らないでそのまま友人の家に泊まってしまうような生活をしてました。まぁもちろん親にはちゃんと連絡してましたけどね。
とある日、いつものごとく家に帰らず友人の家に泊まりました。この友人の家というのが私にとってはすごく楽しいというか居心地が良かったのです。裏にはお寺があってよく猫の集会を見る事が出来たからです。そして猫の訪問もよくあった。まるで日替わりのように毎日違う猫が見れたので猫好きの私には最高の場所でした。
その日も一匹の猫の訪問があった。
「グルルルル……………」
なんか目が血走っていてどこか不気味な雰囲気を出している猫だった。すると友人が
「その猫気を付けろよ」
と言った。私もその猫だけはちょっと関わりたくないなと思ったので窓越しで見ていた。
「あの猫なんであんなに怒ってんだ?」
「俺もよくわからないんだけどさー」
「ん?」
「そこのお寺のお坊さんが言うには憑りつかれてるらしいぜ」
「よくわかんねーな」
「だからお坊さんが保護してるんだとさ」
「ほー」
この時、何故それを聞いて平気だったのかはわからない。特に重く受け止めなかったんだと思う。それにしても憑りつかれてるってどういう事だろうか?あまり詮索はしたくなかったがさらに友人に聞いてみる。
「で?何に憑りつかれてるって?」
「さぁそこまでは……」
「たまに家を襲ってくるぞ」
「意味わからん」
「さっき来てたから夜も来ると思うよ」
襲ってくるとは?一体あの猫が何しに来ると言うのか。友人の冷静な語りを見てそれにすっかり慣れてしまったのだろうと思った。ならば今日泊まらせてもらって自分の目でそれを確認してやろうと思った。
23:00頃
友人がたぶんそろそろ来ると言う。辺りはシーンと静まり返り妙な緊張感が出てきた。友人が言うには何もしなければ帰っていくらしい。
「これってお前の家だけに起こる事なの?」
「近隣の2、3軒は経験あるらしいぞ」
「坊さんが何かあっても開けるなって言ってた」
すると窓からいきなり「ガリガリガリ」という音が聞こえた。窓越しではあるが明らかにあの猫だった。でも怖いのかと言われれば全く怖くない。ただ猫がガリガリやってるだけだ。しばらくしてその音も止んだ。
…………………………………
「なんだ……これだけ?」
「そう、これだけ」
正直拍子抜けだった。もっと身の毛のよだつ事が起きると思ったのに。私はガラッと窓を開けた。
「バカ!!!開けるな!!」
「ええ!?」
「閉めろ閉めろ!!」
私は驚いてすぐに窓を閉めた。その瞬間あの猫がおもいっきり窓に「ドーン!!」と体当たりをしてきた。これにはさすがに驚いた。もし窓が割れていたらどうなっていたのだろうか?
「これいつまで続くんだ!?」
「日付が変わればたぶん終わる」
友人の言う通り、日付が変わるのと同時にそれも終わった。一体何が起きてたんだ?しばらく経ってからそこのお坊さんに聞いてみたところ、悪いものが憑いていたと言っていた。今はそれを祓ったから大丈夫とも。確かに同時期に友人もあれがもう起こる事はないと言っていた。
あの猫はどこで保護したのか聞いてみた。ある日近くで交通事故があり、そのドライバーは亡くなったというのがあったそうだ。その事故現場で巻き添えを食らったのがその猫だった。命に別状はなかったが、軽く怪我をしていたためお坊さんが保護したらしい。異変が起きたのは保護してすぐの事だったそうだ。気性が荒くなり、お坊さんもその猫に何か憑いていると判断した。事故死してしまったドライバーが憑いていたのかなと言っていたがそれはお坊さんもよくわからない様子。長い間お経を読むにつれて猫も正気に戻り、何も問題がない普通の猫になったそうだ。
その猫はもしかしたら今も生きているかもしれない。友人も実家を出てるので調べようがないが、年齢にしてたぶん13歳ぐらいじゃないだろうか。猫は霊界を行き来できる動物とは言われているが、憑かれた猫というのは初めて聞いた。ただし、お坊さんも首を傾げる事が多かったため真意で言えば不明である。その猫がなんでそうなったかは全て憶測でしかないのだ。もしかしたらもっと恐ろしい事が起きていた可能性も否定できない。
あなたの家は大丈夫ですか?もしかしたら今晩……
完
はい、という事で秋のニャ菓子怪談でした。今回も何かと不明な点が多かったですね。まぁとりあえずお坊さんよくやった!!
ニャ菓子メンツに憑依してみろよ!?ただじゃ済まさねーぜ( ゚Д゚)一年分の記事を一週間で納品してもらうからな(ΦωΦ)フフフ…
(=^・・^=) 記事は自分で書こうぜ
そうだな。下手な事やられて気付いた時には読者さんが0とかシャレにならないからな。ニャ菓子製菓の看板を背負わせるわけにはいかんぜよ!!!
……………………………
えーっと…実は明日の記事の予告もあるんです。今日のニャ菓子怪談なんかより恐ろしい事が起きました。タイトルだけ発表します。
禁断の行動
になります。どういう内容かは明日の記事でご確認ください。もうヤバいですよ。ニャ菓子メンツがとうとう解散するかもしれません。
では、また明日(`・ω・´)
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