恐怖お届け
こんにちはショショウです。
よし…書くかー!!
皆さん今日はゲリラニャ菓子怪談です。もしかしたら昨日の記事を読んで明日なんじゃないか?と思った方もいらっしゃるかもしれません。大当たりです(笑)
今回のお話はなかなか後味が悪いと言うか変なモヤモヤ感が残るかもしれません。
では、いきましょう。
「笑う猫」
これは私が小さい頃にあった話です。小さい頃というのは、大人になればこんなのガセネタだよと思う事でもホントの事だと信じてしまうものですね。当時こんな話が流行った。
笑う猫がいる。
まぁ普通に考えればあり得ない話ですが、当時は皆興味津々。どこに?何時に?どんな顔してた?等々、見たという子はたくさんの質問を受ける。笑う猫なんて可愛いなと皆思っていただろう。その子は語り上手だったためリアルな話をした。
〇〇公園の近くのブランコで見たぞ。口がホントに笑ってるみたいな形をしていた。
口でかいの?
いや、でかくはない。普通の猫の口。
ホントに見たかはわからないが妙に詳しく話すその子。最後にこんな事を話した。
でもさぁなんか気持ち悪いんだよ。俺の方しか見ないし。
この発言で笑う猫は可愛いものではなく不気味な存在という印象に早変わりした。私自身もやだなーという気持ちになった。しかし、1週間ぐらい経てば皆そんな事も忘れてしまう。気が付けば笑う猫の話をする子もいなくなっていた。この辺まで来るとあいつの話は嘘だったんだなとなる。今回に限っては嘘で良かったと思う者も多かったはずだ。
さらに1週間程経つ。
私は保育園に通っていたのでいつも家の者が仕事帰りに迎えに来て一緒に帰っていた。帰り道に家の者がこんな事を話した。
「笑う猫知ってる?」
心臓が止まるかと思った。すっかり忘れていた笑う猫の話がここに来て出るとは思わなかったからだ。私はあえて知らないと答えた。
「〇〇公園の近くで見た」
あいつが言っていた場所と同じだ!!この時点で嘘の可能性がほぼ無くなった。全く話した事がない両者が同じ嘘をつくなんてそれこそ天文学的な数字である。私は何とも言えない恐怖で知らないとばかり言った。家の者も笑う猫についてはどうでも良かったのか、それ以上何も話さなかった。
私は家に着いても怖くてしょうがなかった。その猫が何かしてくるという話は聞いたことなかったが、心のどこかで異様な存在である事は間違いないと思っていたからだ。ご飯も喉を通らず、笑う猫の事で頭がいっぱいだった。
時間が刻々と過ぎていき、家の者がまた一人帰ってきた。
「さっき家の近くで笑ってる猫がいたよ」
もう耳を塞ぎたかった。公園から家の近くに来ているとはどういうことなのだろうか?
その日の夜は寝る事が出来なかった。家の前に何かがいる気がしてしょうがなかったのだ。もちろん家に入って来る事はなかったが、一晩中猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
翌日
私はこの事を仲が良かった友達に話した。すると「お前も!?」という言葉が返ってきた。その友人も全く同じ経験をしたらしい。いや、この話を知っているほとんどの子が経験していたのだ。私はそういう意味では安心できた。自分だけではなかったという気持ちからだろう。この話は未だに解決していない。今でも何だったんだろうという疑問のみが私の頭の中に残っている。
ただ一つ言える事は普通の猫ではなかったという事である。もしかしたらこれが猫又なのだろうか?あの夜に外に出ていたらどうなっていたのだろうか?今は調べようがない。笑っていたように見えたのは、もしかしたら自分の獲物を見つけて喜んでいたのかもしれない。家の者はこの話を全く覚えていないのも何とも言えない不気味さだ。
完
今回のお話はモヤモヤしてスッキリしない内容でしたが、こういう話も私はいくつか持っています。そのうちそちらのお話もしようと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。外で不思議な動き、変わった容姿をした生き物を見かけたら注意してください。
あなたを狙って姿を現した妖怪かもしれませんよ?
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