動けない管理人は怪談を書きまくる事にした

こんにちは、ショショウです。

タイトルの通り管理人はただいま動けません。この前リハビリ目的で歩いて買い物に行ってみたら何故か38度の発熱。全然ダメでした。

なので怪談を書きます。(全く持って意味不明)

何かしていないと落ち着かない性分で。

5月のGW中に事務所を完成させて稼働させたいので、それまでに治ってくれたらいいや。さすがに治るっしょ・ω・

まぁとりあえず怪談に行きます。

本日は怖いのを書こうかね。

では、行きます。

結構長めです。

 

 

異世界エレベーター

 

都市伝説でエレベーターで異世界に行くやり方というのがあるんですけど、それを過去に友人とやった事があります。

やり方はネットで有名なやつとは違うんですけど、一応ネットに書いてあったやり方でした。

有名なのは確か10階まで無いとダメだったと思います。検証したのは友人の住んでいるマンションで7階。

ある日、友人がこんな事を言ってきた。

 

以下、登場人物の色分け

ショショウ 友人(E) 友人(F)

 

なぁショショウ、エレベーターで異世界に行くって知ってる?

知らないなー

今度やってみないか?

というか異世界って何?

それを確かめる

なんか……しょうもねーなー……

いいからやってみようぜ!!!

どこのエレベーターでやるんだよ……

俺が住んでるマンション

あー……

もうすぐ夏休みだから泊まりに来いよ

Fも誘ってみようぜ

まぁ泊まりに行くのは良いけどさ

 

Eの何気ない一言で何ともくだらないイベントが夏休みに出来てしまった。本当は海にでも行きたい所だったが、Eは夏休みイベントの肝試し代わりとしてこれを考えたそうだ。

Fと合流。

 

君ら何やる気なの?

異世界エレベーター

う〜ん……?

あんなの作り話にも程があるだろ

くだらねー……

 

案の定、Fも全く乗り気じゃなかった。それもそのはず、Fは過去に一度この異世界エレベーターをやっていた。有名なやり方は一人で行うのだが、Fは一人でやった経験があったのだ。

 

お前さー……言っとくけどアレ何も起きねーからな?

誰が考えたか知らないけど時間を無駄にするだけだぞ

それでも俺はやってみたい

何?三人でやるの?

一人は怖いじゃん

だったらやらなきゃ良いだろ

頼む!!ちょっとだけ!!

しょうがねーなー

 

Fは渋々了承した。

そして、夏休みに入りEの家に集まる事になった。

いろいろと情報を集めて人がほぼ乗ってこないであろう深夜2時に実行する事となる。

 

10階のやり方だけかと思ったら各階のやり方ってあるんだな

でもお前ホントに良いのか?俺らは他所から来てる身だけどお前は毎日このエレベーター使うんだろ?なんかそれ嫌じゃね?

まぁそうだけど……

やっぱやめといた方が良いんじゃねーの?

うーん……

 

Eはここに来て怖気づいてしまった。それならこんな事やめてゲームでもやろうぜと中止を促すショショウとF。

しかし、何がそうさせるのかEはそれでもやりたいと言う。

深夜2時頃

 

本当にやるんだな?

あー

 

記憶はすごく曖昧なのでその時のやり方とは全然違うと思いますが、思い出しながらやり方を書いてみます。

最初に1階から7階に行く。

そのまま降りないで

5階に行く。

2階に行く。

3階に行く。

6階に行く。

1階に行く。

最後に1階から7階に行く。この時に4階で人影が見える。見えたら異世界に行けている証拠。

7階に着いて降りれば異世界。元の世界に戻りたい場合は7階で降りずに1階まで降りる。

成功して7階で降りた場合は引き返す事は不可能。実行中に途中で人が乗ってきた場合は最初からやり直し。

確かこんな感じだったと思います。抜けている箇所がある可能性は高いです。

 

三人は異世界エレベーターを始めるために1階に向かった。

 

よし、やるか!!

最初は7階だろ?

おう

 

シーンとしたマンション内にエレベーターの音だけが響く。ここでFがとある事に気がついた。

 

さっきから思ったんだけどさー

なんだ?

なんか臭くねーか?

さっきまでこんな臭いしなかったよな?

あー確かにな

 

それは何とも言えない臭いだった。獣の臭いとでも言うべきだろうか?少しむせ返るぐらいにその臭いはエレベーター内に充満していた。

7階に到着し、そのまま手順通り行って最後の工程の1階から7階を試す事に。

 

ここまで何も無いな

次が問題の所か……

4階に人影だろ?

何もなかったら失敗だな

ま、どうせ何も無いだろうがな

やるか?

俺さ……気づいた事があるんだよ……

何だよ

お前さー……何か見たとか無しだからな?

この手順の中に4階に行くって無かったよな……

あー確かに無かったな

4=死って事だからじゃないのか……?

・・・・・・・・・・・・・・・

考えすぎだろ

まぁでもそこで人影が見えるって事はそういう事かもな

・・・・・・・・・・・・・・・

 

全員が黙ってしまい、少し不穏な空気のエレベーター内でFが決断をした。

 

よし!!!やめやめ!!!!

こんな異世界エレベーターなんてやめようぜ!!!

テンションが上がらねーよ!!!!!

あーそうだな

ここでやめれば全部無かった事になるしな

あー……もう俺もいいや……

財布も持ってきてるしビニコン(コンビニ)行こうぜ

おう、俺も持ってきてる

俺置いてきたけど

後でお金くれりゃいいよ

 

すっかり場も和んで三人はコンビニに行く事にした。

コンビニ到着。

Eの気持ちもすっかり晴れたようだ。

ここでFがEは呼ばずにショショウだけを呼び出した。

 

あのな……あいつには言えない事なんだけどさ……

なんだよ?

1階に降りて最後に7階に行くかどうかで俺がやめやめ!!って言ったじゃん……?

あー

その前とかにお前7階のボタン押した……?

押してないけど?俺の位置からじゃ押せないし、Eも押せる位置にいないし

だよな……

俺がボタンの前にずっといたしな……

 

Fいわく、押してもいない7階のボタンのランプが点いていたそうだ。

 

お前怖がらすために言ってないよな?

ちげーって……

誰も押していないのにホントに7階のボタンのランプが点いていたんだよ

だから俺やめやめ!!って言ったんだ

あー……そういう事か……

どう思う……?

いや……俺もさ……あれ?と思った事があるにはあるんだよ……

とぼけるつもりだったけどな……

なんだよ……?

俺らエレベーターから降りたじゃん……?

おう……

降りた後になんでエレベーターが上に行ったんだろうと思って…

・・・・・・・・・・・・・

だから今……辻褄が合ったわ……

マジかよ……

最初7階に行った時に気がついたんだけど、あそこは部屋が無かったな。物置き?

あそこだけ電気も点いていなかったな。

うーん……

とりあえず一回あいつの家に戻るか……3階だから階段で行こうぜ……

それと……この事はあいつに言わないでおこうぜ……

そうだな……

 

誰も押していないのに点灯したエレベーター内の7階のボタン。まるで来いよ来いよと言われているように感じる異様な気味の悪さだった。

その後、Eの家に戻ってゲームをしたが、ショショウとFは全く楽しめなかった。

こんな出来事が起きてしまったが、夏休みも終わり学校が始まった。

 

あれ?Eは今日来ないのか?

そういえば来てねーな

あいつ始業式の日間違えてるんじゃないのか?

 

Eは夏休み明けに学校に来なかった。そこからさらに3日も続けて欠席。FはEの携帯に電話をしてみたが、携帯の番号は今は使われていないとの事だった。

痺れを切らしたFは担任に聞いてみた。

その答えに驚いた。

何故担任はこれをクラスの人間に知らせなかったのかは不明だが、Eは転校していたのだ。

これには正直ショショウとFも首を傾げた。何せ担任だけじゃなく、本人からも転校する事や別れのメッセージのようなモノが何も一切無かったのだから。

結局、その後もEの消息は掴めなかった。どこに行ったのかすら分からなかった。

 

あいつまさか……異世界に行ったのか…?

まぁそれは無いと思うけどな……

でもなんで急に転校なんだろうな……

何も言わねーでさ……

うーん……

 

それから数年後

 

なんと成人式でEと再会した。

見た目は好青年から少しチャラい感じになっていたがそれは間違いなくEだった。

これにショショウとFは喜んだ。

 

お前何で急にいなくなってんだよ!!!!

わりーわりー

異世界に行ったんじゃないかと思ったぞ!!!

 

Fのこの異世界という言葉でEの表情が少し曇ったのが分かった。そして、飲みながらあの後の事を話したいという事で居酒屋でその話を聞いた。

転校の真相はただ酒癖が非常に悪い父親に危機感を覚えた母親が夏休み中にEとEの妹を連れて実家に帰っただけであった。

電話番号が変わった件は父親が一切Eと家族に連絡を出来なくするため。こちらへの別れの連絡はドタバタ過ぎて出来なかったと。

さらに話を聞くと、顔が曇ったのはショショウとFに対して別れの挨拶も出来ないままこんな事になってしまったためで、再会するまでそれはずっとモヤモヤしていたらしい。

これにはショショウとFも総ツッコミを入れる。

 

そうだぞ!!心配したんだからな!!ww

酒は奢りだ奢り〜〜〜〜!!!!ww

だからごめんて!!ww

 

昔の三人の笑い声がそこにはあった。

 

だが、どうにもFには納得出来ない事があった。

それは勝手に点灯したエレベーター内の7階のボタン。この時初めてFはそれをEに打ち明けた。

 

てかEさ、異世界エレベーターの最後辺りで俺がやめやめ!!!って言って上に行くのやめたじゃん?それ覚えてる?

あー覚えてる

何でだと思う?

え?分からん

勝手に7階のボタンが点灯したからなんだよ

そうそう、俺らが降りた後に上に行ったよな

あれだけは俺よく分からねーんだわ

気味悪いよな

・・・・・・・・・・・・・・

あれ、お前押してたぞ?

へ?

ボタン付近に手置いて寄っかかるようにしてただろ?その時に押してる。俺実際に見てる。

おいF……

・・・・・・・・・・・・・・

マジ……?

うん、マジ

お前も奢り決定だな

じゃあ臭いは?いきなり臭くなっただろ?

あのエレベーター動くと通気口みたいな所から臭いの出るんだよ

なんだよもう〜〜〜〜………

 

まさかまさかのFが7階のボタンを無意識に押していたという結末だった。臭いは元から。

あの時コンビニでEにも話していれば一瞬で解決だったろうに。

ここにEの転校も加わり、そのエレベーターは数年間の間ずっとヤバいエレベーターというレッテルを貼られる事に。

もはやこのエレベーターは三人のくだらない夏休みイベントの被害者である。

が、ある意味では都市伝説ってこうやって生まれるんだろうなとも思った瞬間だった。

ちなみに

ショショウとFが帰った後にEの家にマンションの管理人が来て三人がエレベーターで遊んでいた事をこっ酷く怒られたそうだ。

皆さんはやらないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ様でした。

おバカ三人によるとんでもエピソードでした・ω・

異世界エレベーター……

なんてものはさすがに無いでしょうね笑

まぁでも……夜に一人で乗るエレベーターは少し怖い気もしなくはないですがね。

では、今日はおしまいです。

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