真夏のニャ菓子怪談
こんにちは、ショショウです。
限られた時間でニャ菓子怪談を書いていきます。とっておきの怪談を出し過ぎてしまったので、最近はリメイクとして書く事が多いです。今回もリメイクという事で。
今回は管理人がガチで泣いたあのお話。
そんな事してません
今からもう28年とか前の話ですね。管理人が保育園児の時です。年長の時のちょうど今ぐらいの時期に保育園で夏祭りのようなものがあったんですね。夕飯は皆でカレーを作り、少しキャンプのような感じでもありました。
ただ、一つだけ余計なイベントがありました。
それが肝試し。
夜の9時にスタートで保育園内を歩いてゴールに向かうというものでしたが、管理人は5歳児です。ちょっと内容によっては酷な年齢ですね。中には楽しみにしている子もいるし、不安になっている子もいる。
まぁでも皆で行けば怖くないという精神で頑張りました。
しかし、その精神は見事に打ち砕かれる。
PM9:00
子ども達は持参した懐中電灯で待機。夜の保育園内は日中の明るい時とは違い、真っ暗で不気味な雰囲気でした。記憶は曖昧ですが、何グループかに分かれて順番に進んだと思います。管理人は一番最後というのは確かだったかと。
最初のグループが進み、あっという間に管理人がいる最後のグループの番になりました。
恐る恐る最初の部屋に入ると、そこは一見すると何も仕掛けなどは無いんです。ただただ暗闇。ここまで暗いとライトは自然に足元を照らしてしまうのが人間の心理。じゃないと進めませんから。
すると、何か髪の毛のような物が落ちているんですね。カツラのようにも見えるし、モップの先のようにも見える。とりあえずフサフサの何かが所々に落ちている。それが当時は何なのかは分かりませんだした。ほとんど目を開けていませんし。
次の部屋へ
次の部屋は少しライトアップされているような部屋でした。紫色の光がちょっと出ているぐらいのものでも最初の部屋の真っ暗よりは全然マシ。
と思ったのですが
この部屋が今回の大問題に繋がる出来事が起きた場所なのです。
大きな広間のような部屋でしたが、間取りは分かっているので進みます。
すると
チーン
という音がするんですね。一定の間隔で。あれは明らかに仏壇のアレの音ですよ。
それだけならまだ良いのですが、その音の後ろの方からお経のようなものも聞こえてくる。それが少しずつ大きくなってくるので誰かが近づいてくるように感じました。
そう思った瞬間に全員叫んで走り出してゴールへ。
ここまでの話を聞けば何でも無い肝試しのように感じますが、ホントに恐ろしいと思ったのはここからです。
ゴールに到着するとほとんどの子が大泣き状態です。もちろん管理人も大泣きです。おまけに泣き過ぎて気持ち悪くなり夕飯のカレーを口から全ブッパしましたからね。
保護者の方はゴールで待機していたのですが、この泣き方はさすがに異常なのではないか?と不信に思う方もいたようです。不信に思った保護者の一人が子どもたちに尋ねました。
何があったの?
一人の子が「鈴の音がした」と泣きながら訴える。他の子は「なんかお墓に行った時の声がずっと聞こえた」と訴える。
自分はこの時、カレー全ブッパ後でも「あれは皆聞こえていたんだ」と思いました。
この異常なまでの子ども達の泣き方に堪らず一人の保護者が先生に詰め寄る。
ちょっとやり過ぎなんじゃないですか!?
お墓に行った時の声が聞こえたと子どもから聞きました。それってお経ですよね!?
先生達は黙って顔を見合わせた後、首を傾げていました。
そしてこう言った。
落ちついてください。私たちはお経なんかを流していません。鈴を鳴らしたりもしていません。
しかし、保護者の怒りは収まらない。
子ども達が全員嘘を言っていると言うのですか!?そんなのおかしいじゃないですか!!!
それでも先生達はやっていないと言っていました。
先生も恐らく嘘は言っていないと思いますね。
その証拠になるか分かりませんが、その後に全員で集合写真を撮り、明らかに一本おかしな足が増えている状態で写りましたからねー……何かいたんじゃないかなー……
その写真は今でも持っています。
先生達が準備したのは最初の部屋のカツラ、紫色のライトだけだったそうです。正直カツラもどうかと思うけど……十分やり過ぎだよ……
その後、3人ぐらい保育園を退園したと思います。
一人はブチ切れた保護者さんの所の子でした。
管理人は卒園までいたそうです。
完
うん、とりあえずねー
何がいても別に構わないんですよ。足が写ってもね。
その代わりに俺のカレー全ブッパの記憶だけ消してくれ。まぁ見事なものでしたね。
溢れんばかりの(`・ω・´)
というわけで、怖かったというよりもカレーの方を思い出してしまう管理人でした。
シミになっても取れないからねーカレーは……
脳にシミになってるね。
では、今日はおしまいです。
次回もよろしくお願いします。
コメントを残す