リメイクはさらに怖い

こんにちは、ショショウです。

さて、本日はお約束のニャ菓子怪談ですが、こういう質問をいただいていましたので書く気になったんですよね。

ニャ菓子怪談が最近あまり無いですね……怖いのが久々に読みたいです……書く予定はありますか?

うーむ……確かに花のお話から書いていない……

昨日のワードプレス大暴走事件を解決してから更に快適に記事が書けるようになりましたからね。

じゃあ書きましょう!!!となりました。

ただし、新規のお話の構成を考える余裕がありませんでしたのでリメイクです。というか過去のリメイクの方が正直怖いの書けるんですよ(笑)

今回はレベル的には最強の怪談です。

では、いきますか!!!!

ところでさー……

さっきから気になってたんですけど……

言っていいのかな……

皆さんの肩にある白い手は誰の手?

 

緑色の風船   リメイク

これは家の者も認めるショショウ家最強の怪談になります。正直これを全ての怪談のナンバーワンにしても良いぐらいなんです。普段そういう出来事に遭遇しても基本的に冷静な管理人ですが、そんな管理人でもパニックを起こした話です。

まず話しておかなければいけないのが、妹と自分はかなり歳の差があるんですね。13歳ぐらい離れています。だから現在の妹はまだ成人じゃないんですよ。当時は自分が16とかだったと思うので、向こうは3歳ぐらいだと思います。だってチャイルドシートだったからなー……

あの出来事は家族で外食に行った時ですね。線路脇にあるお店だったんですけど、めちゃくちゃ美味しい中華料理屋さんでした。特にエビチャーハンが絶品でしてね、毎回必ず頼んでいましたし、もう一杯おかわりしたいぐらい美味しいんです。

だけどねー……あれ以来行く事はありませんでした……

それどころかそこの道は家の者にもう通るなと言われる始末。

では、お話の本筋に入っていきます。

母親と自分と妹の3人でその時はお店のテーブル席に座りました。位置的には母親と妹は窓側に背を向け、自分は窓の方を向いているという感じです。その窓の向こうの少し離れた所に線路と住宅が見えるのですが、昔から気味の悪い雰囲気は確かにあったんですよね。何というか……昼間でもすごく暗いというか……そこだけ別世界というか……

ちなみにその日は夜でした。

お約束のエビチャーハンが登場し、よし!!!食べるぞ!!!という時に自分はなんか外の方が気になってしまい、つい無意識で視線を線路の方に向けてしまいました。

目に入ってきたのは特にいつもと変わらない線路と住宅。

だけど……何か浮いてるんですよ……

それが街灯の下をうろちょろしている……

何あれ?と思い、目を細めてよく見てみる事にしました。そんな事をしなければ良かったと今では後悔しかありません。

浮いてたのは人の腕だったんです。二の腕辺りから千切れたような状態でした。

それを見た瞬間にものすごい頭痛が襲ってきて、さすがに「これはヤバいのを見た……」と思いました。

え?今日全然食べないじゃん。どうしたの?

と母親は聞いてくる。ここで今の事を言って良いものなのかすごく悩みましたが、エビチャーハンも安くはないし、最悪食べれないで終わってしまうかもしれないので正直に話しました。大好きな食べ物を食べれないかもしれないと思うぐらい自分も気持ち悪くなってしまっていたんですね。

言っていい?

何?

ここの窓から真っすぐ見た所に街灯あるじゃん?

うん

そこに腕があったんだよね……

……………………………………………

早く食べて出よう

そう言い、急いで食事を済ます事に。そんな状況の中でもエビチャーハンだけはきっちり食べていくショショウ家もよく分かりませんが、やはり一番謎なのはその腕。とりあえず自分も頑張ってチャーハンは食べました。もちろん美味しかった。

店を出ると自分はもうフラフラ状態。この短時間でここまでなってしまうのは異常で、これが霊障というやつなのだろうか?

妹は眠たそうにしており、チャイルドシートに乗せてすぐに眠りました。

この時の車は例のインプレッサだったんですが、その車独特のドドドドドドという不等調サウンドが頭に響き辛かった記憶があります。それだけ参ってました。

じゃあ帰るよ

そう言って母親は車を出す。

しかし、ホントに怖いのはここからです。タイトルの緑色の風船がまだ出てきてませんよね?

そいつは前兆も無くいきなり姿を現しました。

寝てたはずの妹が急に大声で泣き叫びます。

緑色の風船!!!!緑色の風船!!!!

いきなりの事態に母親と自分は驚いて後ろを見る。その火が付いたような泣き方は異常とも思える光景でした。妹はただただ同じ言葉を繰り返す。

緑色の風船!!!!緑色の風船!!!!

これには母親もパニックになり思わず一喝してしまった。

緑色の風船なんてどこにも無いよ!!!!

そう言った所で収まるわけもなく、妹はただただその緑色の風船という言葉だけを叫んでいた。

ここである事に気付きました。

よく聞くと鳴き声のように聞こえていた部分で何か言っている。

緑色の風船……ぎゃ……く……

緑色の風船……が……く……

緑色の風船………が………きゅ………る

 

 

そう聞こえてとっさに後ろを振り向きました。しかし、車の後ろのガラス越しに見えるのはインプレッサの大型リアスポイラーのみ。そもそも車は走行中のため、風船があったとしてもそれがずっと見えている事はありえない。

さらに妹はジェスチャーで何かを訴えている。

明らかに車の後ろ指差していました。

何かを確実に見ているのは間違いありませんでした。

もしその何かを見たとしたら走行中の時というのは間違いないでしょう。車で店を出てから泣き始めましたので。

その長い一本道をひたすら無我夢中で母親は走り、大きな交差点へ出ました。

不思議な事に交差点へ出た瞬間に妹は何事も無かったかのように泣き止み、自分はすっかり体調も戻っていました。

どうやらその何かを撒く事に成功したようです。

さすがインプレッサと言いたい所ですが、恐らく性能のどうたらは全く関係無いでしょう。こいつらには憑く事が出来ないとでも判断したのでしょうか?

余談ですが、二ヶ月前ぐらいだったと思います。ホントに最近ですね。そこで飛び込み自殺があったとニュースでありました。あそこはストレートの高速域なので恐らくバラバラだったでしょう。やはりあそこは飛び込みの名所だったんだろうなと15年以上経った今になってようやく理解出来ました。それならばあの腕も説明が付く。

いろいろ納得は出来たが、それでも緑色の風船だけはよく分からなかった。霊魂のようなものなのだろうか?

そして、何よりも不気味だったのが妹がその事について当時も今も全く覚えていないという事。

ただ単純に鈍感か記憶力が無いかのどちらかと思いますが、この件をよく覚えている母親と自分と比較するとあまりに真逆過ぎるのが不自然な気もします。

とりあえず、その後に特に何も変な事はなかったのでそれだけは良かったなと。

 

という事でニャ菓子怪談リメイクでしたけども、いやー……この話に関しては思い出しながら書いているだけでも少し鳥肌が立ちます。

最後まで謎が残るというのが個人的には一番の恐怖だと思います。いろいろ後になって考えてしまいますのでね……

では、今日はおしまいです。

次回もよろしくお願いします。

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