6周年記念怪談

こんにちは、ショショウです。

怪談のお時間がやってまいりました。「祝」という字のへんが口になるだけで「呪」になる。それぞれ全く意味が違うものになりますが、祝う者もいれば呪う者もいるという事から字体が似ているという説もありますね。

恐ろしや恐ろしや……

さて、今日のお話ですが

怪談というかギョッとした内容でございます。

 

皆こっち見てる

あれはまだ自分が会社員の時のお話ですね。結構帰りが毎日遅かったんですよ。22時ちょい過ぎぐらいでした。

その日の出勤の朝

夏も終わり秋に差し掛かった時期でしたかね。天気も良くて暑くもなく寒くもなくまさに秋晴れ。出勤だけど少し爽やかな気持ちでした。

いつもの道を歩いていく管理人。

そこに一つの光景が。

あーここの家壊すのかなー

まず、皆さん横浜市西区という場所にどういう印象をお持ちでしょうか?横浜駅、桜木町などの夜景やショッピングが出来る場所を想像されるかと思います。

しかし、住宅街はというと古くからそこに住んでいた人が多く、古い家がたくさんあります。管理人の実家も同じですね。そういう家が壊されて新しい家が建つ、これが西区のリアルです。そこに港町のオシャレさなど微塵もありません。

この時管理人が見た家もそういう状態でした。

また新しい家でも建つのかな?

そう思いました。

古いけど特におかしな所も無く普通の家。

仕事を始めるとそんな家の事も忘れていました。実際そんな事をいつまでも気にかけている人なんていませんね。

あっという間に時間が過ぎ、仕事を終えた。

どれ……そろそろ帰るか!!!

いつものように帰り支度をしていた時に後輩のHがやってきた。

ショショウさんアレ見ました!?

何を?

あそこの壊される家ですよ!!

Hは少し興奮しているような何か怖いものを見たようなそんなテンションでした。

あーあの家ね。今日の朝見たけど壊されるみたいだね。

あの家がマジでヤバいんですよ!!

Hはたまたま管理人の家の近くに実家があり、そこから出勤していたので例の家を見ていました。

ヤバいって言われてもな……俺もその家を出勤時に見ているけど変な所なんかあった?

ショショウさんが見た時はカーテン閉まってました?

うん、閉まってた。

俺が出勤する時には開いていたんですけど、それがヤバくて……

興奮しているHに語彙力はもはや無い。

何がどうヤバいんよ?笑

それはショショウさんも実際に見てみてください。

えー……

怖い系じゃないよな?この時間にそういう系は嫌だよ……?

まぁ……怖い系っす笑

どうせ帰り道に通るし見てみるわ。

絶対ビビりますよ!!

Hがそこまで言うのなら見てみよう。そう思いました。繰り返しになるがそこを朝通った時には何も変な所は無かった。カーテン……開いているからって何が見えるってんだ?少し管理人もためらいました。もしとんでもないモノが目に入ったらどうしようと思ったから。

帰り道 例の家付近

いやー……どうしよう……何も見ないで通り過ぎようかなー……

でもなー気になるよな……

人間は一度気になり出すと好奇心なのか見たくなるものである。

ちょっとだけ見てみるか……

管理人はその家に少しだけ目を向けた。

そこには想像を絶する光景が広がっていた。

なんと、大きな窓から何十体何百体というこけしや日本人形が見えた。それも全てが窓から外を見ている。

へ………!?!?!?

思わず管理人もこの恐ろしい光景に体が固まった。奥からものすごい視線が塊のように襲ってきたから。

体がすくんで動けない……

睨まれているようなそんな気もしました。第一になんで全て窓から外を見ているように配置されているのかが理解出来ない。

時間にしてものの数秒だったと思うが、長い時間そこにいたような気がしました。

は……走ろう!!!

そう思った瞬間に体が動き、走ってそこから離れました。

翌日

ちょっとさーH……アレ何よ……

見ましたか?

見たよ。ヤバいヤバい言ってた理由が理解出来た。

マジで気持ち悪いですよね……

あそこの家にどんな人が住んでたか知ってる?

いや、知らないっす。どちらかと言えばショショウさんの方が知ってそうだけど。

俺も知らないわ。

絶対ヤバい人だ……

俺もそう思う……あれはねーよ……

そこに住んでた人物の詳細は一切不明だった。

4日後、その家が取り壊されているのが見えた。数日間その家の前を通らないようにしていたため管理人はホッとしました。

やれやれ、やっとこの道をまた通れるわ。

また視線を少し家の方に向ける。

え……

そこには再び驚くべき光景が。

瓦礫に人形とこけしが無惨に散らばっていました。

あれ置いてある状態で壊したのか!?

いやーマジで気持ち悪い……

解体業者も気持ち悪いと思ったのだろうか?そのまま解体したようだ。

日本人形の首や手足は折れ、こけしも破損している。

なのに無表情で少し笑みを浮かべているのもある。

これ以上不気味な光景は今まで見た事が無かった。

それから新しい家が建ち、人は住んでいるようだったが、自分ならここの場所に絶対住みたくないなと思った。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

人形やこけしの不気味さは半端じゃない……

今回のは不気味を通り越して恐怖。

決してそこの場所に何かあるわけではないが、元建っていた家がそういう家だったというのも何か嫌ですねー……

では、周年ニャ菓子怪談は以上ですー

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