年末ニャ菓子怪談2024
こんにちは、ショショウです。
さぁ遅れてやってまいりました!!!
ずっと書け書け言われていた年末のニャ菓子怪談!!!
毎年クリスマスにやっていますが、今年はちょっと遅めですね。いろいろ野暮用がありましたのでね。
今回は後半戦もアリです。話に繋がりはありません。
つまりは2回怪談をやるという事です。
よし!!早速やってこう!!
友人が見た怪生物
これは管理人が20代前半の頃のお話です。
友人が一人暮らしを始めると聞き、他の友人と飲み会やろうぜ等と当時はしゃいでいました。
登場人物
管理人
友人M
友人K
ちなみに一人暮らしを始めたのは友人Kです。
Kは昔から早く家を出たいと言っており、その願望がついに叶いました。
Kの引っ越しには管理人も含めて10人程の友人が集まり、引っ越し作業完了後には盛大な飲み会が開かれました。Kの親父さんはラーメン屋を自宅で営んでおり、そこで育ったものだからKが作る料理はどれも一級品でした。
しかし
これだけ皆んなで引っ越し作業をし、盛大に飲み会で祝ったのにKの口からとんでもない言葉がたった数日後に出るとは誰も思わなかった。
俺……あの家出るわ……
まさかである。
友人Mが「どうしたんだよ!?」と心配半分呆れ半分で聞き返す。
あそこには……いや……目の前の家にヤバい生き物がいるんだよ……で……そいつずっと窓からこっちを見てくるんだよ……
Kの怯え方からして嘘を言っているとは思えない。そもそも嘘を言わない人間だ。
Kによると、体は小さいが頭が体よりも大きいらしい。手はものすごく大きくて脚は細い。そして「うぇん」という鳴き声がするとの事。少なからず人間では無いとの事だった。
正直、誰が聞いても何を言っているんだこいつは?という反応になるだろう。管理人もMもそうでした。
あまりにもこちらが茶化すので、Kは実際に見てほしいとこちらに言ってきた。
管理人とMは面白半分でKの家に行くことにした。ラーメン屋仕込みの美味い餃子を出すことを条件に。
翌日、餃子が食べれると意気揚々とKの家に向かう二人だったが、いざ自分の目で確かめるとなると少し怖くなるものである。
Kの家に到着
ういっす
餃子食べに来たぜ
早くこっちに来てよ!!!
二人はKに窓まで無理矢理と言わんばかりの勢いで連れて行かれた。
あの家?
そう……
何もいないじゃん
今はいない……だけどもうすぐ出てくる……
・・・・・・・・・・・・・・・
住んでいる人は?
ちょっと小綺麗なおばちゃん
何だよそのちょっと小綺麗ってのは
良いから見ててよ……
二人は向いの家の窓を見る事にした。だが、30分程経っても何も出てこない。
ちょっと飽きてきたんだけど……というか俺らの方がこれ怪しくねーか?
もう餃子作って食おうぜ
・・・・・・・・・・・・・・
Kは浮かない表情を浮かべている。いつもならこの時間に出てくるらしいのだが、この表情は出てこないモヤモヤからだろうか?それとも餃子を作るのがめんどくさいからだろうか?
するといきなり
あれあれあれあれ!!!!!!!!!
Kが窓を指差して叫んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・
どれ……?
さぁ……
二人は化け物と思わしき正体に気づいていない。
いるじゃんあそこに!!!!見えないの!?
・・・・・・・・・・・・・・・
Mは「ん?」と指差して管理人の方を見る。管理人も「あれ?」と聞き返す。
そう!!それ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・
Mは呆れながらゆっくりと口を開いた。
Kさ……あれ何だか知らないの……?
何が!?
あれさ……トイ・プードルって犬だけど……
なにそれ……
だから犬……
Kが見た化け物というのは綺麗にトイ・プードルカットをされたプードルだった。
うん……なるほど……
確かに……頭が体より大きくて……手も大きくて……脚が細い……「うぇん」とも鳴いている……
犬なの……?
携帯で調べてみろよ……
Kはトイ・プードルを携帯で調べ始めた。
そして
うわあああああああ!!!
と言い携帯を投げた。
世にも珍しいトイ・プードル恐怖症を発症させてしまう人間が爆誕した瞬間だった。
そして、ちょっと小綺麗なおばちゃんも確かにちょっと小綺麗なおばちゃんだった……小綺麗とまでは行かないのね……間違いなくアレはちょっと小綺麗だわ……
全て嘘は言っていないが、無知とは恐ろしいものである。
こうしてKのよく分からない騒動は幕を閉じた。
しかし、この男……
本当にトイ・プードルが苦手になってしまっているようで、結局その家からは引っ越したそうだ。
引越し先の近くにまたトイ・プードルがいたら面白いのにと二人は思ったが、残念ながらいなかったそうだ。
(・д・)チッ
完
お疲れ様でした。
ん?これは怪談じゃないって?
最初にも書いた通りこれは前半戦です。本番は後半戦ですよ。
年内には必ず書きますので、お楽しみに!!!!
後半戦は怖いですよ。
ではでは。
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